西暦2021年がやってきた!

迎春

2021年、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

Church and temple of reliefs in Chichen Itza. Mayan archeological site of Chichen Itza, Yucatan, Mexico.

「西暦(グレゴリオ暦)」が始まってから、人類は長いながい2千余年の時を経て、歴史を築いてきました。社会や法律がうまれ、経済は発展拡大し、科学技術やAIテクノロジーはますます進歩し、戦いや災害を繰り返し経験しながら、人々の暮らしは常に変化をし続けてきました。

今や、2千年前と変わらないものや事はあるのでしょうか?

多くの場合、その答えを探すカギは「古代文明」や「神話」にあったりします。古代マヤ・アステカ文明も多くの意味で、普遍的なモチーフが散りばめられています。今からおよそ3500年前にメソアメリカ(中米、メキシコ湾岸地方)で始まったとされる「初期オルメカ文明」は、やがて南部や中部、西部や北部へと定住村落が広がっていきました。

それぞれのジャングル地域で村落は次々と栄え、王朝国家を出現させ、ピラミッドや神殿などの建造物や記念碑的な石碑を制作し、都市群として発展した後に衰退し、放棄されるということが、繰り返し行われてきました。

ところが圧倒的に驚くのは、今から4千年以上も前に彼らの文明には「マヤ諸語」という言語体系があり、「マヤ数学20進法」のようなマヤアステカ独自の算数法があり、さらに「マヤ暦」と呼ばれる巧妙に組み合わされた複数の周期暦からなる「暦」があり、マヤ神官=天文学者が惑星周期の運動や時の経過をふくめ天文観測を記述し続けてきた記録(Codex)があり、それらがすべて「マヤ神話」に連携されているという、天才的な偉業を成し遂げ、後の世代に継承し続けてきたという大いなる文明文化遺産としての史実があるわけです。このことは、まさに「驚き」としか表現できないほど素晴らしいのです。

我々現代人は、紙やペン、計算機やコンピューター、辞書などを使って知識体系を構築し、学びに繋げていきますが、マヤアステカ民族には、そういった道具はなかったわけですから、計算するといっても計算機のように瞬時に正確に算出できるわけではなかった。そう考えますと、私たち現代人がいかに「退化」してしまい、技術に依存しているかがわかるわけです。

西暦2021年がやってきた!

ここでちょっとおさらい

ユダヤ暦・・・イエスキリストの処刑と復活を物語る、太陰太陽暦。
ユリウス暦・・・紀元前45年1月1日に実施された太陽暦。(共和政ローマ神官「ユリウス・カエサル」が導入した)
グレゴリオ暦・・・1582年に春分日のズレを修正した改暦された暦。(ローマ教皇グレゴリウス13世により採用)

日本では、明治6年1月1日に、和暦(天保暦)から新暦へとグレゴリオ暦が採用されることになりました。1873年1月1日(マヤサイン「香10/ウサギトレセーナ」)

「暦」というのはそれぞれの国での神話や、太陽や月など惑星周期の観察によって、王や権力者によって制定された「時」を測る、告げるシステムです。

今でもヒンドゥー暦や中国暦などがメインの暦として使われていることは周知の事実です。

「2021年」はどんな一年になるのか?と考えたとき、それが示される理由は何なのでしょうか?「2021」に何か普遍的で神話的な意味はあるでしょうか?


おそらくほとんどの皆さんは「自分が〇〇才になる年」とか「東日本大震災から10年が経過する年」とか「厄年だ!」「成人式だ」「還暦だ」とか、「天中殺の年」「土星が自分の星座に入る年」・・・・などなどのように、2021年それ自体に関係ないところで「2021年」に意味や事象との関係性を見つけだします。

なので「2021年」に何か普遍的な意味はない、と言えるかと思います。

つまり単純に「西暦2021年がやってきた!」が私的にはピッタリな表現です。

しかし「古代マヤ暦」の認識は違います。


それは先ほど説明したように、内部にも外部にも同じ型をもちながら、折り畳まれるようにあるいは入れ子マトリョーシカ人形のようにして、時空間を超えた悠久のときを流れる文明の伝承と叡智です。

知れば知るほどにわからなくなり、わかればわかるほどに宇宙の神秘に驚かされ、追えば追うほどに遠ざかり、一つの問いに無数の答えが提供され、閉ざされと開かれに惑い、人知を遥かに超える世の摂理や不動の秩序、循環する連関連鎖の集合を感じながら、ひそかに向き合うことしかできないもの…

それが「古代マヤ暦の世界観」です。

2021年2月19日

マヤ暦であらわすと

「風9/ジャガー周期」北のバカブ13年

これは西暦2021年を予見させるものではありませんし、単純に「風9の年がやってきた!」と言えるようなものでもありません。

「風9」が「時の型」や「時の荷」や「時の象意」を告げているわけですが、それはロゴス的な言葉で表そうとすると無理があり、散文的で非線形的な非言語的で、レンマ的なものであらわそうとすると、それはもはや「論理的な言葉」ではなくなってしまうのです。

世界一優秀なコンピューター「AI」を使って、「風9」の「時の型」「時の荷」「時の象意」を解読して、説明できる時代が来たならば、それは人類滅亡の時はそう遠くはない。とだけ申し上げておきましょう。

世界中の人々の平和を願って。。。

コーン・12/風周期/香・8イヤー


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