11月14日の満月は68年ぶりの「エクストラ・スーパームーン」だとか!
22時52分満月 最も小さい4月22日の満月に比べると、直径で約14%、全体的には約30%大きく明るく見えるらしい。
アメリカ先住民ホピ族の村をかつて治めていたのは聖職者たちであった。
彼らは各方位が象徴する神秘的な力を儀式によって操り、彼らと精霊とのあいだに結ばれた「相互扶助」の関係を永遠に守っていこうとしていた。
ホピ族の人々とともに生活をしていたアレクサンダー・スティーブンは、ホピ族の村にカチナと呼ばれる精霊が回帰するために、「ウウチム・セレモニー」を行っていたと記している。
ウウチムはホピ族が用いていた「太陰暦」においての第1の月にある祝祭で、今の暦ではだいたい11月の初旬であるという。
この月を「新入りの月」と呼び、供物と祈りを捧げるために「方位の祭壇」を準備していた。
今回の満月は「トカゲ11」で「種まき」にはふさわしい日であるため、精霊カチーナはそこで、霊的なつながりを通して、お互いにとって最もふさわしい贈り物を交換し合うのではないだろうか!
その交換は、現実には避けられない変化のなかで、世界とホピ社会の安定化を意図するための大切な行為だったという記述がある。
マヤでも「ワカフ・チャン」という世界の中心をあらわす概念がある。マヤの祖の一人が混濁した不安定で不定形な宇宙に空をつくり、そこに現在のような秩序だった世界をつくったとあるのだ。
マヤ遺跡で発見された絵文字のリリーフによると、この世界を創造するとき「最初の父」は世界の中心にあたる地点で、地表を切り裂いて姿を現し、空を持ち上げた後、そのなかに自ら戻っていった。天球の壁を材料にして空に家を建てたということから「持ち上げた空」「ワカフ・チャン」という意の名前をつけたのだ。
宇宙の秩序を記した絵文字がある。
グアテマラのリオ・アスルの墓(第12号墓)の壁面に描かれていたものである。
この第12号墓の壁面に記されている絵文字に関してはマヤ専門家の間でも諸説ある。
しかしこの第12号墓に埋葬されている「6つの空」という称号をもつ王がひときわ偉大な王とされていた点については、意見が一致しているという。
「6つの空」王の墓は、方位を意識した配置によって王が「宇宙の中心」に埋葬されるよう設計されていた。それはあたかもマヤの「最初の父」のような扱いになっている。
「6つの空」王の子孫はやがて歴代の王となり、彼はマヤ王朝の祖となったのである。
そして子孫を通して「6つの空」王は永遠の命を保ちながら世界の秩序を維持するため、地上に回帰したのである。
「超自然的な力を意識した第12号墓の方位配置には、神聖な世界の中心がもつべきすべての条件が反映されている。
それは、力(パワー)が生み出され、蓄えられ、放出される場所であり、世界が最初に動き出す場所である。
そこから祖先たちが超自然的な力を作用させて、天上と地上を結び、世界を育み、秩序を与え、繰り返し再生を促してくれるのだ。」
私には「68年ぶりの超スーパームーン満月」と「11月の初旬 カチーナの精霊に祈るウウチム・セレモニー」マヤの「6つの空」の王がトランプを産み出したこと。すべてがここに関連しているような直感がしている。
誰かのためでなく
「カチーナの精霊が新しい世界を秩序立てて再生してくれるように祈る」
そんな満月を迎えてほしいとおもう。