ヘルメス文献「聖なるポイマンドレス」と龍

「ヘルメス・メルクリウス・トリスメギストス」をご存知だろうか。
神学者であり深遠な哲学者であり、医学・化学・法律・芸術・占星術・音楽・魔術・地理学・数学・解剖学・雄弁術をはじめ地獄の総体と神の知識を後世の人々に伝えた聖人であり、錬金術の始祖とも呼ばれる神人である。

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その卓越した学識のためヘルメスは、エジプトのトートと同一人物であると伝えられ、ユダヤ人は彼を「エノク」とよび、さらにはギリシャ神話に入り込んで後にメルクリウスとなって、最も神に近い神々の使者の星「水星」という形を通じて尊ばれた賢者だ。

奇妙な神聖文字や図形、象徴におおわれていた「トートの書」は有名だが、伝説によればこの「トートの書」は金の箱にしまわれて神殿の隠された秘密の聖所に保管されていたという。これが神秘的タロットであるとも主張されてきているが、その奥義は「不滅なるもの」を見る、あるいは「賢者への道」へと導かれるための書であるともいわれている。

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現存する最古のヘルメス文献のひとつに「聖なるポイマンドレス」がある。

(初めて私がこれを読んだ時は、感動というか愕然、驚嘆、共感した。)

ヘルメスに「幻」があらわれ、エジプトの密儀や聖なる知恵が明かされ、宇宙の秘密を求める人たちにその秘教を伝え、あるいは方法を説明している書である。

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久しぶりに資料を引っぱり出して読んでいたら、不思議な「龍」が登場していることにピンときた!

龍・・光の蛇ククルカンとも同じ象徴である。

興味深い内容なのでこちらに掲載してみることにした。
アセンションや意識の覚醒、宇宙意識などの定義に役立つと思う!

そして・・・あ! これは最後に伝えることにしよう(^_^)

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「ヘルメスは瞑想と祈りにふけっていた。神殿の秘密の教えに従って、彼は次第に肉体的な感覚の束縛から高い意識を解放していった。このようにして解放されると彼の神的な性質は、超越的な神秘を彼に開示した。彼は恐ろしく荘厳なひとつの像を見た。それは「巨大な龍」であり、翼を大きく拡げ、光がその体から四方に発散していた。巨大な龍はヘルメスの名を呼び、なぜ彼が「世界の神秘」を瞑想するのかと尋ねた。 その光景に驚いてヘルメスは「龍」の前にひれ伏し、その正体を明かしてくれるようにと願った。 龍は自分が「ポイマンドレス、宇宙の精神、創造的知性、万物の絶対君主である」と答えた。ヘルメスはそれからポイマンドレスに宇宙の本性と神々の構成を明かしてくれるようにと願った。龍は黙って同意し、彼に自分の映像を心に抱いているようにと命じた。すると直ちにポイマンドレスの姿が変わった。龍がいた場所には、栄光に満ち鼓動する「光」があった。この「光」が「巨大な龍」の霊的本性であった。ヘルメスは「神の光輝」の只中に引き上げられ、物質存在の世界は彼の意識から消え去った。やがて暗闇が下りてきてひろがり、光をのみ込んだ。・・・・・中略

すると再びポイマンドレスの声が聞こえたが、彼の姿は見えなかった。

【私はおまえの神であり、物質が霊と、闇が光と分けられる前に存在した「光」と「精神」である。闇から炎の柱のように現れた「言葉」は「精神」の神秘から生まれた「神の子」である。その「言葉」は理性である。理性は「思考」の子であり、闇から光を分け、水のただ中にあって「真理」を立てるであろう。おおヘルメスよ、この神秘を理解し、深くそれを熟考せよ。おまえのなかに見えかつ聞こえるものは地上のものではなく、受肉した「神の言葉」である。だから「神の光」は死の闇のなかに住み、無知はそれらを分けることはできないと言われている。おまえの外の闇は自ら分けられるように、おまえの内なる闇も同じように分けられる。立ちのぼる「光」と「火」は「言葉」の道を上昇する神なる人間であり、上昇することに失敗したものは、不死にあずかることのできない死の人間である。「精神」とその神秘を深く学べ! 不死の秘密はそこにあるからである。】

龍はふたたびその姿をヘルメスに現した。長い間両者はじっと互いに目と目を見つめていたが、ヘルメスはポイマンドレスの凝視に身を震わせた。「龍の言葉」を聞くと天が開け、無数の光の神が現れ、流れる火の翼で「宇宙」を飛び回った。

・・・

ヘルメスは人間の魂の窮極について聞きたいと願った。そこでポイマンドレスは話を続けた。

「死に際して人間の物質的な体は、その源泉である元素へと帰り、目に見えぬ神的な人間は、彼のふるさとである『第8の天球』へと上昇する。邪悪なものは悪魔の住処へ行き、感覚、感情、欲望、情熱はその源泉である「7つの支配者」のもとに帰る。その性質は劣等な人間にあって生命を滅ぼし、目に見えない霊的な人間にあっては生命を与える。」

「7つの『環』のすべての蓄積を取り去って、魂は『第8の天球』すなわち恒星の環へと行く。ここですべての幻影から解放されて魂は「光」のなかに住み、純粋な霊のみが理解できる声で「父」への讃歌を歌う。おおヘルメスよ、見よ。第8の天球には偉大な秘密がある。銀河は魂の苗床であり、魂はそこから「環」へと落ちるが、それは再び土星の車輪から銀河へと戻って行く。・・・」

desalux

ufomaya

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