〜からから★の挨拶〜

「無意識の世界を堪能された方は、きっと素晴らしい感性をお持ちであるに違いないのじゃが、いかがであったかな? まことの世界は奥がとても深いのじゃ。
数学の公式から導く答えと違って、解けば解くほどに難しくなり、こんがらがってくるのが魔術なんじゃよ… ふぉふぉふぉ…」


「わしにも全能者のような力があったらよいのじゃが、このわしには超能力や魔術的な力など全くないのじゃよ。わしはただ宇宙の神秘を伝えるために風にのって遣わされたただの使者じゃからのう…!



しかし…人間というものは、自我という意識が邪魔をしてしまいどうも理解しにくい! そしてとても頑固で、素直には受け入れてもらえないのじゃ。
何しろ目の前に当たり前に広がっている『真実の世界』が、人間の生まれつきの目には見えないのじゃからのう…。 いたしかたあるまいか…
第三の目、第三の耳、第三の言葉を理解するためには、どうしても無意識の力を解放しなければならないということに人間はあまり気づいておらんのじゃ。
人間は、目で見る以外の別の世界を、見たり聴いたりすることが出来ないと思い込んでおるのが真実なのじゃよ。」


「そんなわけで、わしの使命を全うするためには、種一弓の力を借りんことにはどうしようもない…というわけなんじゃ。
 
わしがマーリンの使いであることは知らせてくれておるようだが、種一弓にもわしの意図はまだまだ伝わってはおらんようだ。
ふ〜〜ぅむ…、責任を感じてしまうのー」

〜種一弓より〜

「からから★じいさんのはなしは、齢が高すぎて理解不能よ!
現実の世界に生きているひとに、見えない世界を伝える大変さを理解していないわ!
ほんとうに困っちゃう…」


「私は前面的に協力するって約束したんだから、じいの願いと使命はなんとしても果たさせてあげるわよさ! だからって、私を子ども扱いするなんて最低!!」
「私はもう立派な大人よ、お・と・な! だからいいたいことがあったら、ちゃんと私に言ってちょうだい! 私にはもうすでに、自分の耳以外にもう一つ聞き分ける耳を持っているし、目も言葉も持っているのですからね!」


ということで、二人の会話はさておいて…さ〜てさて…

 ここから先は、無意識という深い森の奥にある
          物語の世界に入っていただきましょう。

この先は
現実とファンタジーな世界が巧みに交差している ためどこからが真実で、またどこからが空想なのかを見分けるのは難しい…

つまり…真実をみわけるのはあなた自身の無意識の力です。

まずは最初に、魔術師マーリンがどのようにしてこの世界に生まれ出たのか、
また存在した意味は何であるのかを述べてから、深い森の奥へとお連れすることに致しましょう。

その前に、まずはあなたの心の中をのぞいてみましょう。

無意識の世界という不思議な世界に興味のある方、心の深層心理、心理学や神秘学、哲学や魔術、精神世界などになぜだか惹かれている自分を感じるあなた…
あなたは、今は知覚できないけれど実在する不可視世界の門の、すぐそばまで来ているはずです。
自分の心という小宇宙と、惑星や銀河を包み込む巨大な宇宙との接点付近では、
人が知覚したり常識で理解したりすることの出来ない不思議なことがたくさん起こっています。
その接点を探し求めて古代から現代に至るまで、天才・偉人・賢者たちは
どんなに努力をしてきたことか…! そしてそれは一体何故?!

そこには、「不滅の叡智」「賢者の石」「真実と奥義」と呼ばれるに値する
素晴らしい財宝が隠されているに違いないからなのです。

そんな世界を前にして、心わくわくするあなたなら、
秘密の門の場所を教えるために、マーリンはあなたの内的宇宙にきっと力を貸してくれるはずです。

そんな夢のような馬鹿げたことを…くだらないけど読んでみようか―などと、
人間の愚かさに胡坐をかいて人生を過ごされているあなたには、
この先を読まれても何も起こりませんので悪しからず!

無意識という意識できない深層世界は、神が私たち人間に与えて下さった「ギフト」です。
その贈り物である認識できない世界を、人間の愚かな知識と、表現方法である言語のみの組み合わせなどに頼っていても、表現しうるはずなどありません。
しかし…その贈り物を自らに受け取った人や、世界を見ることが許された選ばれし者には、百聞は一見にしかずのとおり、瞬時にして認識できるのです。
そして、その素晴らしさと感動の体験ゆえに、生涯を賭けてその財宝を人類に知らせようと、
表現する方法を探してシュトレーベン(ドイツ語
Streben=ファウストのとった努力・求める行為!)し続けてきたのです。
音楽や絵画・文学や詩・その他多くの学問や芸術を通して、彼らはそのことを表現しようと努めてきたのです。

話がそれてしまいましたm(__)m

ここから先にある世界は、
決して頭で理解しようとするのではなく「感じとる」ように読みすすめてみてください。 
そして極めて純粋な人の精神は、決してそれらを見逃したりしませんから、
自分の無意識の栄養だと思ってストーリーを追っていただければ幸いです。

続く