2020年に向けて

迎春

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年中は「マヤ暦なるもの」の認知も、日本国内において変化してまいりました。
これまで数十年間私自身関心興味をまったくもっていなかった、古代マヤ暦とは異なる異質の「現代マヤ暦とか近代マヤ」などというものを知ることとなり、「セイバの樹」の皆さんとのご縁もあって、ワークショップや講座を開催することが多くなったことも重なり、これまでとは異なる風景が見えてまいりました。

同時にアメブロオフィシャルブログは更新するものの、公式ホームページや公式弓玉サロンNoteほか、SNSなどの更新頻度も減ってしまい、かろうじてネット社会に足をのせているだけの状態となってしまいました。

今年もおそらくあまり変わらない状況での更新となるかと思いますが、ご容赦、ご理解頂ければ幸いです。

2019年の大晦日は、ゲンロンカフェの年越しイベントに行ってまいりました。
東浩紀さんと宮台先生の議論が楽しみで、初めて参加してきました。

私は社会学者「宮台真司」の超難解といわれている「宮台ゼミ」のゼミ生として、ここ2年程授業に参加してきています。
宮台ゼミでは社会学だけでなく、政治や思想哲学、人文科学や人類学など多岐にわたって議論が展開されるため、文献の読書や読解力、想像力や認識力も相当必要です。ゼミ合宿3日間は脳トレ状態が毎日続くため、脳がフリーズする寸前で言語ドラッグエクスタシーというか恍惚感さえ覚える感覚になります。

私はマヤ暦をはじめ、象徴的な世界観からリアルを捉えて認識に落とし込み、言語化しながら問いをたてますが、学生たちは「学び」として問いを立てて議論するので、入り口は当然ちがいます。また宮台ゼミには片目のラッパーで有名な「ダースレイダー」さんも社会人として一緒に学んでいますが、彼の思考はとても柔軟で、音楽家ということもあり非常に面白い捉え方をして議論してくださいます。

最初の頃、宮台先生は「言葉なんかどうでもいいから、言葉として理解するのではなく、意味をつかめばよい」とおっしゃっていました。 そのような柔軟な思考で宮台ゼミでの議論に参加しないと、頭であるいは言葉を理解しようとしたら、相当難しくて理解不能になってしまいます。

私にとって学ぶということは、文理融合、天と地の結合です。

言葉や頭脳は地上でしか有効ではありません。天にあるものは言葉を超えた真理や摂理、シンボルやメタファーなど神話にでてくるようなモチーフです。色々なものが融合しあって、境界線があいまいになって、ゆらぎながらにじみ合って一つに溶け合っていく様、あるいは夕焼けのように昼と夜が溶け合っていく様、あるいは男女が言葉ではなく愛で溶け合っていく様、言葉が言葉自体の意味でなく神話素やモチーフが浮かび上がってきて、自分の生やライフに合体しあっていく様こそが、学びの喜びであり学ぶことそのものです。

2020年、ますます社会も政治も経済もダメになり、歯車がかみ合わなくなりはじめるでしょう。それでも巨大隕石が落下しない限り、生命は存続し続けるし、社会や世界はなくなりません。

しかしそれは本当の意味で「生きている」と言えるでしょうか?

私にとって、あなたにとって「世界」や「社会」って何でしょう?

今年2020年は私も還暦をむかえる年。
そんな区切りの良い年が、太陽が昇る「東」のサイン、天界の頭脳と称する「香」年です。

「香」への奉納物と貢物を準備していきたいと思っています。


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