詩はこころと昔から人は言います。
私も小さい頃から詩が大好きで、よくポエムを作成したり、詩集を読んで口ずさんだりしていました。
私の無意識がくれたことばの数々をのせています。是非ごらんください♪
 


詩 集

天から授かったことばの宝を、
そっとあなたに伝えたい…

ことばは人となり、詩となって天からこの地上へ降りてきました。

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1   魔法使い
更新日時:
H18年7月10日(月)
秘められたることは
いつかは明らかに なる時がくる―
 
大いなる力と 冒険と
心わくわくする術が 重なって
自然に宿る 不思議な世界の
天使のことばに 耳を傾け
一つところに 精神を
集めるときが 来たならば
秘密の理は ついに解き明かされる。
 
トリックスターは その技を披露し
聖婚によって生まれでた小人は
新たな生命を 天から頂く。
 
闇から光が 生まれたように
アダムのあばら骨から イブが生まれたように
すべては 魔法のことばによって
変容を成し遂げよう
 
一粒の種から
永遠美なる 可憐な花が咲くように
宇宙の果てで
終わりと始めが つながっているように
真実は
彗星のごとく 突如として誕生し
明らかとなる
 
その時が来たならば
人間は マーグスとなれよう
さあ、呪文のことばを となえよう
 
アブラ カダブラ ディア モーネス!
アブラ カダブラ カラメント メステ!

2   「耳ある者たちよ 聞け」
更新日時:
H18年7月10日(月)
 
聞け
永遠に続く 時の流れのまん中に立ち
自由に 時を切り刻むことの 出来るものたちよ
 
粉々になった 数千億の歴史のかけらと
英雄たちの功績を
もとどおりに 繋ぐことが
できると言うのか
 
バラバラになった まだ生まれ出ぬ子孫と
先祖の遺伝子を 結合させることが
できると言うのか
 
上にあるものと 下にあるものが
入れ替わったと 知ることが
できると言うのか
 
個々の運命と 天命の分かれ目を
天と地の 境目を
盲目と 透き通るほどに美しい瞳を
真実と 虚偽を
聖なるものと 邪悪なものを
見分けることが
できると言うのか
 
風がどこから吹いてきて
何処に向って進むゆくのか
人に解るというのか
 
何億年もの時の中で
ほんの一瞬生きただけの 愚かな存在に
神の叡智が 理解できるというのか
 
時を刻むものたちよ、
驕(おごり)りのわなに はまるなかれ!
永遠に真実はひとつなり
時の流れに 身を委ね
一粒の素粒子である 自己を感じてみよ
隠れたる黄金は
真空の時の中にあり
 
渾沌(カオス)に埋もれ死ぬるなかれ
 
立ち上がれ いのちある勇士らよ、
黄金(こがね)の時を 自らに 解き放て
時のまん中に立ち 勝利の声をあげるときまで
 
栄光の輝きの中
栄冠をうけることのできるのは、
耳ある者たちだけ なのだから―
 

3   「四性なるもの」
更新日時:
H18年6月29日(木)
天地創造を完成された大いなるわざと
原初的なる物質を
区別し 分割するために
選ばれた 限りなく永遠に近い
特別なる数…
 
一に始まり 四数性に終わる
神秘的で 秘密に満ちたるもの
 
かつて天才と呼ばれた偉人は語る
我が心の奥底より 神聖なる四にかけて
我は誓う
四、そは、永遠なる自然の泉にして
魂の生産者なり。 と…
 
太古の昔から 人を象(かたど)る根本の
原理は常に ありしもの
地平線なるもの そして
母なる自然が生み出した 四要素
 
あらゆる音の割合は 四数性とその根の内に
すべての性質を 隠し持つ
 
十字架は 聖なるものと象徴されて
その中心は 四方向から集まる点
 
ゼウスに身代わりとして
不死の息子は差し出され
天の星座を教えるとして
人類を正義に導くものとなる
 
四隅に光る 水晶のかけら
その輝きの向こうには
ガラスの鏡があるという
砕け散る 大いなる叫びと
無知蒙昧(むちもうまい)な 人類の滅び
 
神聖なる真実は いつも不変であり 原初的
大河の流れを飲みこもうと
大蛇(だいじゃ)は大きく口を開ける
ついには 縛を解かれる プロメテウス
 
四つの門を持つ 都のはずれの森
動物たちは そこに住みつく
聖なる神殿に近づいて
エサを狙う 猛獣と
玉座に座したる神性に
恐れて近づかぬ 兎らは
森に湧き出る
いのちの泉から ともに飲む
 
大地に生きるものたちが
四性なるものを知り
永遠なる本性の 根源を見たならば
動なるものは 静へと移り
ゾシモスの壺(クラテール)は
奇蹟の瞬間を映し出す
取るに足らない石さえも
黄金のエメラルドへと変化する
 
新たなる生命を 与えられし者たちは
自己の四性の内なるものと
外なるものを 結合し
ホムンクルスを誕生させる
錬金術師は ついに変容を確信する
 
都は四角で その長さと幅は同じであり
城壁は 碧玉で造られている
四つの門を通って
都へ入れるようになる者は
幸いである。

4   「時空を越えて」
更新日時:
H18年6月29日(木)
浄瑠璃(じょうるり)の語りの響きを耳にして
昔の時を 共に味わう
これ 美しきものなり
 
(まぶた)を閉じて 時空の彼方へ思いを馳せば
そこに映るは 壮大な景観
自然の清らかさと重なり合う 大いなる神秘
 
朝霧の香りが充満する中で
風の神が化生(けしょう)をすると
八坂(やさか)瓊曲玉(にのまがたま)は 秩序を動かし
神も世界も変化(へんげ)する
 
神話のうねりに耳を澄ませば
水への激しい渇望のなか
乾ききったる世界の救済
 
何という素晴らしいわざ
何という偉大なる力
 
根の国を恋い慕ったスサノオは
隠れたいのちの円環と
(こみち)の陰に身を寄せて
そっと眺むる オノゴロ島
 
神聖なる単子(モナド)の形と働きは 第二の単子を派生させ
繰り返される 創造のみわざに
我は そっとため息をつく
ああ我 何と小さきものなり
嗚呼 神話こそ まことのものなり…
 
謎に満ちたるカオスの海
神秘の底に泳ぎたる
龍の群れを見つけようと
恐れを忘れて 下方を覗き見る
 
時空を越えて 戻らんと
我ふと足を 止め見ると
何の変哲ない隅石(すみいし)
自らの存在を ひたすら隠そうとするかのように
乳青色の光を そっと内に閉じ込めている
 
妙薬なるもの… はてまた魂(たま)ごもる石…
そっと拾って持ち返り
絹布(シルク)に包んで パンドラの箱にしまおう
 
過去の世界 何処(いずこ)かで
最高の宝物に 違いない

5   詩は風に乗って…
更新日時:
H18年6月15日(木)
日本文学館より出版発売
 
「百壱人の詩人たち」
種一弓の詩が、風に乗って皆様の手元に運ばれることになりました。
 6月1日以降に書店及びインターネット書店にて販売されます。
種一弓だけでなく、日本文学館の特別委員会が選考した言葉の結晶を選りすぐって掲載しています。
 詩には言葉のリズムや構成に思い入れる感情だけでなく、作者の心の内面が投影されます。 そこには詩人の人生そのものが浮かび上がると紹介されています。
 
 遥かな未来に願いと想いを馳せて、心の奥深くに潜んでいた煮えたぎるようなこころをそのまま言葉にしてみた作品です。
 是非お読みください。
 
タイトル『百壱人の詩人たち』について
このように紹介されています。
 
〜100ではなく101という数字にすることに我々は二つの意味を込めた。
一つは101が素数であること。1と自身以外では割り切れない数字と詩人を重ね合わせ、他の何物にも揺るがされずに、自分の感情をそのまま表現することができる至高の詩人たちという意味。
もう一つは、100という数字に1というプラスアルファをつけることによって、詩という表現の可能性を。ただの言葉の羅列ではないプラスアルファが詩にはあることを表したかった…〜 と。
 
きっとこの一冊を読み終えた時、あなたにひとつの感動が生まれるはずだ。
とも。
(*^_^*)
 



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